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こんにちは

東京中央PECS®️サークル

代表の矢田美麗です。

千葉県市川市で発達障害ピアノレッスン【My Piano room】

​主宰しております。

【教育へのピラミッドアプローチ】
♪PECS®️レベル1ワークショップ受講

♪PECS®️レベル2ワークショップ受講

【一般社団法人子ども・青少年育成支援協会​】

♪発達障害学習支援サポーター講座修了

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当サークル立ち上げのきっかけ

発達障害やグレーゾーンと診断される子が増えていると言われる中、そういった子どもたちへのピアノ指導法が多くのピアノ指導者や音楽指導者に求められています。

当教室でも、自閉症スペクトラムの子や、発語のないお子さんが通われており、その子たちがどうやったら音楽を通じて社会的スキルを身につけられるか、日々試行錯誤しております。

すべての生徒さんがじっと静かに椅子に座り、講師のすべての指示を聞き入れて、おとなしくピアノを弾いてくれたら、講師としての仕事はとても「ラク」になるかもしれません。

もし、静かに講師の話を聞けない子がいたらどうしましょうか。静かに椅子に座らせて指示を聞くように命令することで自分たちの仕事を「ラク」にしようとするでしょうか?

答えは「いいえ」です。私たち講師は、自分たちの仕事内容を「ラク」にすることが私たちの目的ではありません。

「PECS®️」最初に学んだ時、印象に残った言葉が「コミュニケーションは教えるもの」という言葉でした。

私自身は、ピアノを「教える」というよりかは「生徒さんから教えていただくもの」だと思っておりました。

なぜならば、音楽はその感じ方や伝え方、感性が人それぞれ違うものであり、生徒一人一人が持つ感性を引き出すためには、こちらからの押し付けな教え方では見出せないだろうと考えていたからです。

 

ところが、「コミュニケーションは教えるもの」ということを学び、教えるべきことは「子どもたちが社会に出た時に必要不可欠な社会的スキルだ」と考えるようになりました。

 

ピアノ講師として、ピアノレッスンにおける「コミュニケーション(人との関わり)」だけでなく、将来、自立した大人に成長していくこと、そして身につけるべき社会的マナーについて、多くの先生方にお伝えする機会を提供させていただけないかと、当サークル立ち上げを考えました。

なぜピアノでコミュニケーションが必要?

私たちピアノ講師が子どもに教えてあげられるスキルはたくさんあります。ですが、多くの先生方がそのスキルを見逃している、または見過ごしていることがほとんどではないでしょうか。

ピアノ講師は「ピアノを教えることが仕事」ですから、「ピアノ以外のことを教えることは講師の仕事ではない」と、スルーしている先生方が多いのではないかと思います。

しかし、子どもたちに「社会的スキル」や「人との関わり」「マナー」を習得し身につけてもらうチャンスはレッスンの中でたくさんあります。

その子がやがて自立して社会の中で適応できるようになること。

先生方にはぜひ、このチャンスで子どもたちに社会的スキルを教えてあげて欲しいです。

【例えばどんな時に社会的スキルが教えられる?】​

  • 子どもは「挨拶」していますか

挨拶はどこの社会でも必要です。学校で、サークルや部活で、会社で、そのスキルを教えてあげられるピアノレッスンで「挨拶することの大切さと必要性」を教えます。​

  • テキストを生徒自ら出して「お願いします」と言えていますか

​小さい生徒さんは譜面台の上にテキストを置けないかもしれません。もしそんな状態だったらテキストを先生に渡して「お願いします」と言えるように教えます。

  • 椅子の高さや位置は生徒自らが直していますか

その生徒さんが自分の家で練習する時には​先生は直してあげられませんから、レッスン室で自分で直せるように教えます。

  • ハナマルを付けようと出した赤ペンを奪われていませんか

​よくあるレッスン風景ではないでしょうか。先生の物は勝手に取ってはいけないのだということを教えてあげる必要があります。

​保護者の方へ

先日、とある保護者の方からこんなお悩みをいただきました。

「我が子が癇癪が激しくて、これって発達障害なのではないでしょうか」

よくいただくご質問ではあるのですが、癇癪が激しいからといってイコール発達障害ではありません。

では子どもはどういう時に癇癪を起こすのでしょう。

癇癪には、必ず原因があります。その子がどういう理由でかは分かりませんが、何かしら日常生活の中でうまく行かないことがあって、それをうまく言葉に出せなかったのか、

もしくは誰にも相談できなかったのか、あるいは自分でも「どうしてうまく行かないのか」が分からなかったのか、とにかく何かしらの理由があるはずなのです。

周りの大人は、子どものそういう「何かしらうまく行かなかったこと」になかなか気付けないことが多いです。子どもから何かを「発信」しなければ当然、大人は気付かないでしょう。そこで、誰も気付いてくれない、となった子どもが、何かしら「表」に出そうとするのです。それが「癇癪」です。

もし、その「何かしらを発信」しようとしたものが「本人の気持ち」だったら、おそらく「癇癪」にはつながらないのではないでしょうか。

「これは嫌だ」「その活動はしたくない」「それは食べたくない」「眠い」「痛い」「休みたい」・・・

小さい子であれば尚更、これらの「要求」は言葉に出せないですし、伝わりにくいものです。

自分の思いや気持ちが「人に伝わらないとき」、人はとても苦しくなります。これは大人にも誰にでも経験があるのではないでしょうか。

ましてや発語がまだうまく取れない子や人であれば、なおさら伝えることは難しくなってきます。

ペクスは、これらの子どもからの「何かしらの発信」を手助けするとても有効なコミュニケーション支援です。

学校で子どもがお友達と何かしらトラブルがあった時、「誰かに相談」することができるように、

授業中に頭が痛くなった時、「痛い」を訴えることができるように、「自発(自分から発信すること)」ができるように促していくのです。

我が子に何かあった時、親として、1番先に相談してほしいと、親御さんであれば思われる方が多いのではないでしょうか。

その「自発」を教えていくことは、発語のない子だけではなく、すべての人に必要なコミュニケーション支援なのではないかと思います。

 

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